Windows 95とWindows 2000 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.08.20(日)

Windows 95とWindows 2000

特集 特集

 前回の記事の結論では「セキュリティ的観点から見ると、今問題なく運用されているWindows 95マシンを高価なWindows 2000に置き換える理由は特にない。」としたが、その解説には説明不足な点があり、また少々短絡的な結論であった。そこで今回は前回記事に足らなかった部分を補足しながら、さらにWindows 95とWindows 2000の違いについて話題にする。

[シングルユーザOSのWindows 95]

 Windows 95やその後継OSはマシンのユーザが一人だけであることを前提に作られている。複数のユーザが一台のWindows 95マシンを使うことは可能だが、そのような使用状況の場合のセキュリティについては全く考慮されていない。

 Windows 95の起動時にはユーザIDとパスワードを入力する。しかしそのマシンのファイルについてID毎、あるいはグループ毎に権限を設定できるわけではない。さらに、ログイン手続きはキャンセルしてもそのマシンは自由に使用できる。

 従って複数のユーザが入り乱れて一つのマシンを使用する環境では、誰かが他人のファイルを間違って消去したり、不正に改竄したりする可能性がある。
さらにそれを誰がやったのかという痕跡は全く残らない。システム関係の設定やファイルでさえ勝手に変更されることを防御できず、またその事実が発生したことをすぐに知ることも難しい。

 様々なネットワークソフトにはIDとパスワードを保存する機能がついているが、それらのデータは例え暗号化して保存してあっても同一マシンを使う他のユーザからその内容を知られることを防げない。もちろんWindows 95標準のファイル共有機能のパスワードが保存されている場合にも、そのパスワードは盗むことが可能だ。特にパスワードがアスタリスク(*印)でマスクされている状態の入力ダイヤログが他人に簡単に出せる場合は、Reverationなどの簡単なツールでそのマスクした内容を知ることができる[1]。

 移動プロファイルとシステムポリシーによって、レジストリを含めた
Windows 95マシンのシステム設定とユーザの個人情報はサーバで集中管理できる。これによってユーザのシステムファイルへのアクセス制限などができるが、このやり方は必ずしも強固な管理方法ではない。該当Windowsマシンを悪意あるユーザが勝手にシステムポリシーを変更し、移動プロファイルを使わないようにすることも可能なのだ。

 従ってもしも現状で複数のユーザが一台のマシンを使用している状況であれば、Windows 95を使うべきではない。できるだけ早く複数ユーザの使用を前提に設計されているWindows 2000に移行すべきである。


office
office@ukky.net
http://www.office.ac/

[1] http://www.snadboy.com/

詳しくはhttp://vagabond.co.jp/c2/scan/index.htmをご覧ください
《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

特集 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. [セキュリティ ホットトピック] 起動領域を破壊し PC を完全にロックするランサムウェア「Petya亜種」

    [セキュリティ ホットトピック] 起動領域を破壊し PC を完全にロックするランサムウェア「Petya亜種」

  2. [セキュリティホットトピック] サイバー攻撃に対して備えるべき機能・組織・文書など、総務省が「防御モデル」として策定

    [セキュリティホットトピック] サイバー攻撃に対して備えるべき機能・組織・文書など、総務省が「防御モデル」として策定

  3. ISMS認証とは何か■第1回■

    ISMS認証とは何か■第1回■

  4. ここが変だよ日本のセキュリティ 第29回「大事な人。忘れちゃダメな人。忘れたくなかった人。誰、誰……君の名前は……セキュリティ人材!」

  5. 工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン6 「誤算」 第1回「プロローグ:七月十日 夕方 犯人」

  6. クラウドセキュリティ認証「ISO 27017」「ISO 27018」の違いとは? ~クラウドのよさを活かす認証コンサル LRM 社 幸松 哲也 社長に聞く

  7. スマホが標的のフィッシング詐欺「スミッシング」とは、現状と対策(アンラボ)

  8. Heart of Darknet - インターネット闇の奥 第1回「プロローグ」

  9. [数字でわかるサイバーセキュリティ] 低年齢層のネット利用 8 割超え、サイバー犯罪カジュアル化も

  10. 工藤伸治のセキュリティ事件簿シーズン6 誤算 第4回「不在証明」

全カテゴリランキング

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×