先月(10月)サイバー攻撃に遭い、主要なセキュリティ不備を認めたばかりのマイクロソフト社にまたハッカーが侵入した。Dimitriと名乗るドイツ人ハッカーが11月3日、同社のインターネット・インフォメーション・サーバ(IIS)にある既知のセキュリティホールを悪用してバックアップ・インターネットサーバの一つに侵入し、“地球をハックせよ”というメッセージを残した。同社の広報担当Adam Sohn氏は11月6日、攻撃を受けたことを認めた。 10月に発生した最初の攻撃では、ハッカーが開発初期段階にあるソフトウェアのソースコードもしくは青写真にアクセスした期間はおよそ12日間と見られている。しかし今回の攻撃について同社の社員Rick Miller氏は、ハッカーが同社のシステムにアクセスした期間は約5週間程と推測した。今回の攻撃で被害を受けたコンピュータは、会議やイベント参加の登録用ウェブサイトの新しいURLアドレスにユーザを導くためのサーバだった。同社によると、そのサーバは近々処分される予定だったため、新しいソフトウェアの更新はもちろんのこと10月17日に配布された“パッチ”もあてがわれていなかった。しかし、現在はすでに修正が施されている。Sohn氏は「今回の侵入は明らかに例外的なものだ。不運にも小さな綻びから侵入を許してしまったが、発見後10分以内にその綻びは修正された」と述べた。