Network Associates社の傘下にあるMcAfee社は9月18日、デスクトップ型アンチウイルス・ソフトのライト版を発売すると発表した。ダイアルアップモデムを経由して企業のネットワークにアクセスする社員に対応するため開発されたソフトだ。10月16日発売予定のソフト“VirusScan TC”は、9月25日からアトランタで開催される見本市Networld+Interop 2000で披露される。 McAfee社の製品販売担当責任者Ryan McGee氏によると、そのソフトの容量は約3Mバイトで、同社の標準的アンチウイルス・ソフトVirusScan容量の約5分の1程度だという。社外の社員にとって狭い帯域幅の電話回線を使用したダウンロードは悩みの種だったが、ソフトの軽量化が実現したことでその悩みは軽減されるだろうと同氏は説明した。そして同ソフトの開発に際し、不必要と思われる機能について顧客の意見を取り入れたという。例えば、開封前の電子メールをスキャンする機能などは、ほとんどの企業がゲートウェイにアンチウイルス・ソフトウェアを設置していることから排除された。 同ソフトウエアは、同社のソフトVersion4.03もしくはそれ以前のバージョンを使用している企業をターゲットに売り込まれる予定だ。なぜなら同社製品の旧バージョンは、新型ウイルスが発生するたびに全ウイルス定義ファイルをダウンロードする必要があるためだ。 VirusScan TCの価格は、25台以下は1台あたり年間49ドル、また26台から500台までは1台あたり年間28ドルとなる予定だ。