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2017.12.15(金)

【これからのメーリングリスト】(執筆:office)

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 メーリングリストはインターネット上のサービスでも最も基本的なものであり、かつ最もポピュラーなものだ。

 インターネット上のオープンなメーリングリストとして日本語で会話される恐らく最初のものはInfotalkというメーリングリスト[1]で、なんとインターネットが日本にできて間もない1993年3月に開始されている。このメーリングリストは、今なお存続していてインターネットについての質の高い情報交換、議論がなされている。一方、現在の日本語のオープンなメーリングリストの数は、筆者の調査によれば少なくとも5万と推定され、実に多くのメーリングリストが運営されていることがわかる。

 このように歴史も深く、また広く用いられているメーリングリストの運営システムは、最早枯れていて簡単な決まった運営システムや運営方法があるように思われるかもしれないが、実はそうではない。メーリングリストは今なお模索中、発展中のシステムだ。spamやウイルスなどの不適切な投稿を防ぐような安全でなおかつ利用者に便利なシステムは未だない。

[代表者・管理者の立場]

 インターネットは自由・平等に利用できるものとして考えられてきており、メーリングリストももともとはそのようなシステムと考えられてきた。メーリングリストの代表者や管理者は対外的な連絡窓口になったり、単に場を提供しているだけで、メーリングリスト内での発言に関しては他のメンバーと全く同等であるとされていた。もちろんリストサーバ(メーリングリストを管理し、メールを配信しているサーバ)の運転上の問題などについてだけは例外的に特権を持ってはいた。

 このようなメーリングリストはニュースグループ(UseNet)などと同じように誰もが対等であり、場に対して同じ責任を有しているものと考えられていた。
このようなメーリングリストの代表は高木浩光さんがお世話人として管理されていたJava Houseメーリングリスト[2]である。このメーリングリストは参加者各自が運営に携わる一人としての責任ある発言を強く要請されていた。

 このような平等指向型の運営方法に代わって広がってきた運営方法は代表者・管理者主導的なメーリングリストである。このような運営方法が最初から上記の平等指向型のものと明確な区別されていた訳ではない。メーリングリスト管理者がメーリングリスト内でおこったフレーム(喧嘩)などを収める仲介役を成り行き上行ったり、場を盛り上げるための話題提供を行っているうちに自然に「管理者は当然そのようにすべきだ」という了解が広がってしまったようだ。

 このような一般参加者が管理者に運営を頼るのは、元々の平等指向型の考え方からすると参加者の責任放棄であり甘えである。しかしメーリングリストの雰囲気に理解のない初心者やならずものの発言を、強い言葉で制御するには管理者に特別権限を与えるのが最も効果的であることは間違いなかった。また多くのメーリングリストができて、話題の方向性を強く出しながら誰かが率先して話題提供しないとそのメーリングリストは盛り上がらないという切実な問題もあった。

 現在日本のメーリングリストの殆どはこのような管理者主導型のメーリングリストだ。数少ない古い平等指向型のメーリングリストも理解のない参加者が管理者に頼る発言をするために、場を荒らされて減少している。Java Houseメーリングリストは今年6月に閉鎖された。

[1]http://www.brl.ntt.co.jp/~takada/ml/infotalk/
[2]http://java-house.etl.go.jp/ml/

office
academic office
http://www.office.ac/

詳しくはScan本誌をご覧ください
http://www.vagabond.co.jp/scan/

《ScanNetSecurity》

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