裁判所、有名ハッカーMitnickのコラム執筆を却下 | ScanNetSecurity
2024.04.25(木)

裁判所、有名ハッカーMitnickのコラム執筆を却下

 コンピュータ・システムの不正侵入で1995年に有罪判決が下されてから5年の刑期を経て、現在は仮釈放中のKevin Mitnick(36歳)に仕事の依頼がきた。来月創刊予定のコンピュータ雑誌『Contentville』のコラムの執筆である。判事は、保護観察官の許可が下りたのならば執筆

国際 海外情報
 コンピュータ・システムの不正侵入で1995年に有罪判決が下されてから5年の刑期を経て、現在は仮釈放中のKevin Mitnick(36歳)に仕事の依頼がきた。来月創刊予定のコンピュータ雑誌『Contentville』のコラムの執筆である。判事は、保護観察官の許可が下りたのならば執筆の仕事を受けても良い、と裁定した。しかし、Mitnickの保護観察官Larry Hawley氏は、Mitnickの請求を斥け、コラム執筆にタイプライターを使用するというMitnickの案も却下した。連邦地裁Mariana Pfaelzer判事はHawley氏の決定を支持した。

 Mitnickは1月に連邦刑務所を出所した。現在は3年にわたる仮釈放期間中で、その間はインターネットにアクセス可能な全ての機器(コンピュータ、モデム、ソフトウェア、携帯電話、等)の使用及びコンピュータ業界での就労を禁じられている。Mitnickは報道機関のインタビューに対し「僕は皆と同じように生計を立てようとしただけなんだ。ハッキングには、もう興味はないよ。ただ、その方面の経験はたくさん積んでいるからね。僕は方向転換をするつもりだったんだ」と述べた。

 Mitnickは3年あまり捜査の網をくぐり抜け、1995年にノースカロライナで逮捕された。Mitnickの弁護士は、Hawley氏の今回の決定について、あまりにも杓子定規で厳しいものだと述べた。尚、Mitnickの事件を担当しているPfaelzer判事は法廷でMitnickを信用に足る人物ではないと繰り返し述べていた。

《ScanNetSecurity》

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×