コンピュータ販売のオンライン・ショップShoppingplanet.comは5月25日、ウイルス感染した電子メール・ニュースレターを誤って約50,000人の顧客に配信した。同社の広報担当によると、すぐに過失に気づき警告メッセージを送信し、そして同日の午後9時、ウイルスに感染した場合の対処法と簡単な謝罪を記したメールを再送信した。 問題のウイルスは“kak”と呼ばれる新種ウイルスで、ユーザが電子メールを読むか、もしくはマイクロソフト社のOutlook Expressを使って電子メールをプレビューしただけで感染してしまう。感染すると、ウイルスはユーザが送信する全てのメッセージに自身の複製を潜ませる。しかし、このウイルスはそれほど悪質ではなく、全ファイルの削除等の破壊活動は行わない。 セキュリティ専門家のMary Landesman氏によると、kakウイルスはマイクロソフト社が昨年、パッチを発行したOutlook Expressのよく知られたセキュリティホールを利用したものだ。「ユーザが自身のコンピュータを守るには、最低限パッチをあてておくことだ」と同氏は述べた。 Shoppingplanet.comの広報担当は、ニュースレターの感染経路および、今回の過失による顧客の被害状況に関し現在、調査中であると語った。