米連邦捜査局(FBI)とコンピュータ専門家らは5月27日、女性の履歴書(resume)を装った新たな電子メールウイルスの捜査を開始した。5月初旬に発生したウイルスはLoveを隠れ蓑にし蔓延したが、今度のは履歴書を隠れ蓑にしたウイルスで5月26日に発見された。 FBI広報担当Rex Tomb氏は、“Killer Resume”ウイルスはマイクロソフト社Outlook Expressの電子メールシステムを利用して拡散し“EXPLORER.DOC”もしくはRESUME.DOCという名前の添付書類に潜んでいると説明した。そして、金曜にウイルスが確認され月曜日が祝日(戦没将兵記念日)だったため、企業やコンピュータ・ユーザはアンチウイルス・ソフトを更新するなどウイルス対策に講じる時間が充分にあったと述べ、「FBIは、米国民に対しウイルスを警戒するよう呼び掛け万全を尽くした。今後の調査で、国民が我々の警告に耳を傾けたか否か、判明するだろう」と語った。尚、現在捜査中であるため、詳しいコメントは避けた。 また、McAfee.comの広報担当Shawn Wolfe氏は、“Killer Resume”ウイルスの被害は最小限に抑えられたとし、その理由を最近ウイルスに対する意識が高まり適切な防護措置がとられるようになったため、と述べている。