上院の軍部委員会は先週(5月第2週)2001会計年度の国防総省予算案を発表し、主要ハイテク防衛計画の予算増を要求した。同委員会はコソボ紛争の空中戦で露呈された不備に措置を講じるためと説明している。要求予算額は3098億ドルで、クリントン大統領が提示した額よりも45億ドル増となっている。同委員会は設備調達資金に630億ドル以上、そして研究、開発、試験などに390億ドル以上を充てたいとしている。 軍部委員会の委員長John Warner上院議員(共和党、バージニア州選出)は「コソボ紛争時の空中戦で得た多くの教訓を活かし設備の拡充を図る必要がある。米軍の優位性を保つには先端技術の導入は必須」と述べた。 同委員会はコソボ紛争の経験を踏まえ、諜報活動、監視、偵察そしてミサイルのピンポイント攻撃の精度を高めるプログラム開発に7億ドルを充てる予定だと説明した。