トレンドマイクロ株式会社は4日、米国で発見されたワーム型ウイルス「BAT CHODE911」について、同社のパターンファイル677以降で対応すると発表した。同ワームは、モデムを利用して米国の緊急電話番号911番に自動的に電話をかけることから「911ウイルス」と呼ばれている。米国・ヒューストンなどの限られた地域でのみ感染が確認されており、すでに数千台のマシンが被害に遭っている。このウイルスに感染すると、5分の1の確立でAUTOEXE.BATが書き換えられ、911番に自動的に電話をかけるようにコマンドが付け加えられる他、ハードディスクを強制的にフォーマットしようとしたり、毎月19日にWindowsのシステムディレクトリなどのファイルを削除するなど悪質な破壊活動を行う。日本語版WindowsOSでは正常に実行されないので、被害に遭う可能性は低いとのこと。http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/batchode911.htm