創刊 28 周年記念キャンペーンのおしらせ(2)特別企画実施のおしらせ(When I'm 28) | ScanNetSecurity
2026.10.30(金)

創刊 28 周年記念キャンペーンのおしらせ(2)特別企画実施のおしらせ(When I'm 28)

 この「〇〇歳」の時を振り返るという寄稿企画を思いついた端緒は、2024 年秋に NICT(エヌアイシーティー)の井上大介先生にインタビューに行った取材終了後に、取材に同行してもらった起業家の小川竜馬さんと国分寺のスターバックスコーヒーで記事についての打ち合わせをしていた時のことでした。「今月で ScanNetSecurity は創刊二十六周年なんですよ」と記者が何かの拍子で言うと、小川さんが「え? 僕、今年二十六歳ですけど・・・」と、少し驚いたような口調で言ったのでした。

おしらせ
創刊 28 周年記念キャンペーンのおしらせ(2)特別企画実施のおしらせ(When I'm 28)

 現在、ScanNetSecurity は 10 月 8 日 (木) の創刊二十八周年を記念してキャンペーンを実施中です。11 月 8 日 (日) 23:59 まで、よりお得な早期割引を行っています。

 今年 2026 年は、創刊キャンペーンと並行して、特別企画記事を掲載します。

 二十八周年にちなんで、セキュリティ業界で活躍する方に、ご自身が二十八歳だった頃を振り返っていただき、どんな葛藤や課題があったのか、それをどう解決したのか、そしてそれがその後のキャリアにどう結びついたのかなどについて振り返っていただき、原稿を書いていただくというもので、どなたに書いていただくのかは近日中にお知らせします。

 タイトルが一番先に決まって、記事タイトルは『 When I'm 28 』です。

 この「〇〇歳」の時を振り返るという寄稿企画を思いついた端緒は、2024 年秋に NICT(エヌアイシーティー)の井上大介先生にインタビューに行った取材終了後に、取材に同行してもらった起業家の小川竜馬さんと国分寺のスターバックスコーヒーで記事についての打ち合わせをしていた時のことでした。国産のセキュリティの重要性、という取材テーマだったので、国産セキュリティ製品を開発する会社の共同創業者だった小川さんをブッキングしたのでした。ちなみにこの取材記事は執筆を担当いただいたライターさんのおかげで「井上大介 nict」で検索すると上位表示される記事に仕上がりました( nict.go.jp ドメインの公式を除くと実施 1 位、ただし検索環境による)。余談ですが。

 その打ち合わせの席で記者が「今月で ScanNetSecurity は創刊二十六周年なんですよ」と何かの拍子で言うと、小川さんが「え? 僕、今年二十六歳ですけど・・・」と、少し驚いたような口調で言ったのでした。

 メディアが、しかも移り変わりが特に激しい Web メディアが二十七年も運営を継続しているというのは、かなり長い期間に該当します。長くやっていることには、もちろん、過去に遡ってインシデントニュースなどがひとところに集積しているといった肯定的意義があるのはもちろんですが、一方で、映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』でトランプ大統領をモデルにしたとしか見えないアメリカ大統領が憲法を「改悪」して三期目だったか四期目だったかの政権に入るような、新鮮さのない、退屈な、何かしら「老GUY感」も漂うのでは、と、運営責任者でもある記者は思っていたのですが、メディアではなく生身の人間の二十七歳は、こんなにも生き生きとした未来のある若者の姿をしているんだと、小川さんとの会話の中で改めて発見して、ものすごく驚いたのでした。考えればわかることかもしれませんが会話や人間との関係の中で気づくことは別物です。

 ScanNetSecurity は毎年、創刊記念の一ヶ月から二ヶ月を使って、日頃「全くと言っていいほど」「すがすがしいほど」「てんで」「まるっきり」売れていないサブスクリプションライセンス「Scan PREMIUM」を、期間限定で値引きして販売するという、あえて露悪的に言うなら、誕生日にかこつけるホスト的商法を毎年行ってきたわけですが、それ以外にもできることがあるのではないかと考えるようになりました。

 オンライン媒体としては『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の老GUY政治家だとしても、人間にたとえるなら ScanNetSecurity はエネルギーと可能性に満ちた二十歳代後半の若者なのです。何者かになれる、何者にもまだなっていない、何者かになりたい、そんなキラキラした若者を応援するような企画は何かないだろうか? 小川さんとの会話の後にそんなことを考えるようになったのでした。

 その翌年のまだ冬があけない頃、記者は川口洋さんという、これもセキュリティの事業を起業した人と Zoom で会話をしていました。ある大手企業の社長が ScanNetSecurity をなぜだか大変に気に入ってくれて、広告メニューにない広告出稿をしたい、それも本誌の年間予算の三分の一くらいの巨額の出稿をしたいと、粋でなおかつ繊細さも漂う申し出ではあるものの、どこか上品なトランプみたいな強引さもある提案をしてきて、どうしようかと考えあぐねて上野さんに相談すると「まあ 高橋さんの好きにするのが一番いいでしょう w」といつも通りの答えで、その結果記者は何人かの信頼できる「編集部外」「株式会社イード社外」の人に相談したのですが、その一人が川口洋さんだったのでした。

 そこで、何を話してどんなアドバイスをいただいたかはここには書きませんが、話をしていて、ふと「そういえば話は変わりますけど、川口さんは二十七歳の時には何をしていらしたんですか?」と口をついて思わず知らずこんな質問が飛び出したのでした。「もしよかったら、その時悩んでいたこととか、取り組んでいた仕事のこととか、それが今のキャリアにどうつながっているかとか、長くないものでも構いませんので、寄稿していただけないでしょうか。今年 ScanNetSecurity が二十七年目なんですよ」と。川口さんは瞬時に快諾してくれました。当時流行したワームや、大規模なサイバー攻撃による情報漏洩事故の名を挙げながら川口さんは「書くことはたくさんあるのでいつでも依頼してください」と。

 この記事を丁寧に最初から読んでいただいた方は、ここでおかしいとお気づきのはずです。なぜなら、この記事の冒頭で記者は「どなたに書いていただくのかは近日中にお知らせします」と記しているからです。

 結論から申し上げると、まず最初の、とある大富豪による ScanNetSecurity の年間予算の三分の一に匹敵する広告出稿は、広告メニューにないから、という理由でお断りすることにしました。まあこういうことをやっているから、ScanNetSecurity は社内で「ジャン=リュック・ゴダール監督のピエロの名が付く名作映画のタイトルからピエロを取ったような人」と呼ばれ続けているわけです。

 そして、せっかく快諾いただいた川口さんの寄稿企画はしかし、進行する余力がなく月日だけが過ぎていきました。何しろ ScanNetSecurity はグローグーの片手の指で数えられるほどの少人数で運営している媒体で、息をするのも精一杯の有様であり、どうぞご容赦ください。ただし、川口さんに依頼する企画自体は今も単にペンディングされているだけで、アクティブなステータスにありますのでご安心ください。

 この「セキュリティ業界で活躍する人物に、〇〇歳だった当時を振り返っていただこうという企画が動いたのは、ある PR 代理店から届いたメールがきっかけでした。2026 年の初夏のことでした。そのメールをきっかけに When I'm 28 という企画タイトルも決まりました。

 通常「 When I'm 28 」と言えば「わたしが二十八歳になったら」と未来のことを語る文脈ですが本企画は二十八歳に起こったことを書いていただく趣旨です。別に「When I was 28」でも良かったわけですが「was」だと ♪ When I'm 28 ♫ と、くちずさんで歌えなくなるので却下。

 何よりもまだ二十八歳になっていない方に読んでいただきたいので却下。

(つづく)

《高橋 潤哉( Junya Takahashi )》

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