国民民主党は3月27日、小竹凱議員による刑事訴訟法等改正案についての質疑を発表した。
小竹議員は「デジタル刑事訴訟法改正法案」について、導入にあたっての懸念点について、鈴木馨祐法務大臣に質問を行った。
小竹議員は、同法案での情報セキュリティとプライバシーの確保について、刑事手続をオンライン化し、捜査記録や裁判資料を電子データでやりとりするようになると、それらの機密情報がサイバー攻撃や不正アクセスの対象になるリスクが高まるが、警察・検察や裁判所のシステムの情報セキュリティ対策は万全と言えるのか、サイバー攻撃や内部からの不正アクセスを防ぐために、具体的にどのような対策を講じているのか、デジタル化された捜査情報や裁判資料が漏えいしないようにするための仕組みについて回答するよう、質問を行っている。
その他、今回の法案で盛り込まれた電子データの文書偽造罪の新設について、紙の文書に限らず電子ファイルの改ざんも処罰対象とすることは、デジタル社会の進展に伴い必要な措置と考えるとした上で、電子データの偽造という犯罪を新設する際に、SNS上に安易に投稿された軽微な違反に対し、過度な処罰が行われてしまう危険性はないか、本法律の趣旨に反した使われ方が行われないよう、運用面での監督やガイドラインの整備は十分か、大臣の答弁を求めている。