53.9 %が不要になった個人情報を “手動消去” ~ 個人情報保護法改正後の教育機関 実態調査 | ScanNetSecurity
2025.04.07(月)

53.9 %が不要になった個人情報を “手動消去” ~ 個人情報保護法改正後の教育機関 実態調査

 株式会社創朋は3月27日、「個人情報保護法改正後の教育機関におけるデータ管理の実態調査」の結果を発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン
2024年の個人情報保護法改正の後、あなたの学校ではデータ管理体制の見直しを行いましたか。
  • 2024年の個人情報保護法改正の後、あなたの学校ではデータ管理体制の見直しを行いましたか。
  • 2024年の個人情報保護法改正の後、あなたの学校で行ったデータ管理体制の見直しについて具体的な対策を教えてください。
  • 2024年の個人情報保護法改正の後、データ管理に関して直面している課題を教えてください。
  • あなたの学校では、現在、不要になった個人情報をどのように消去していますか。

 株式会社創朋は3月27日、「個人情報保護法改正後の教育機関におけるデータ管理の実態調査」の結果を発表した。

 同調査は3月4日から3月7日に、教育機関の管理職およびIT担当者で、個人情報の管理に関わる業務を担当している20代から50代の男女193名を対象に実施した結果をまとめたもの。

 同調査で、「2024年の個人情報保護法改正の後、あなたの学校ではデータ管理体制の見直しを行ったか」を尋ねたところ、「はい」が76.2%、「いいえ」が23.8%となり、2024年の個人情報保護法改正の後、8割弱の学校でデータ管理体制の見直しが行われたことが判明した。

 データ管理体制の見直しを行ったと回答した教育機関の管理職およびIT担当者に、具体的な施策を尋ねたところ、「職員向けにデータ管理の研修を実施した」が49.7%で最多となり、「アクセス制限の強化やログ管理を徹底した」が41.5%、「データ管理の明確なガイドラインを作成した」が36.7%と続いた。

 2024年の個人情報保護法改正の後、データ管理に関して直面している課題を尋ねたところ、「教職員への情報共有ができていない」が36.3%で最多となり、「データ管理に関する知識が追いつかない」が32.1%で続いた。3位以降も回答率20%を超える回答が複数並ぶ結果となり、教育機関がデータ管理で直面している課題は多岐に渡ることが明らかになった。

 「あなたの学校では、現在、不要になった個人情報をどのように消去しているか」を尋ねたところ、「PCなどで手動で消去している」が53.9%で最多となり、「記録媒体の初期化を行っている」が33.7%、「外部の専門業者に依頼している」が28.0%で続いた。同調査では、「フォーマット(初期化)」や「手動でのファイルの削除」といったデータ消去方法は、市販のファイル復元ソフトでデータが復元されてしまうため適切なデータ消去方法とは言えないと指摘している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 永世名誉編集長 りく)

×