株式会社サイバーセキュリティクラウド(CSC)は3月27日、「サイバー攻撃の脅威に備える危機管理セミナー」を開催する。本セミナーは、オンラインとオフラインのハイブリッド形式で行われ、会場は東京都品川区の同社オフィス。想定受講者層は経営者、危機管理担当者、広報担当者、情報システム部門などで、参加費は無料。定員は会場30名、オンライン100名となっている。
最初に注目すべき講演は、東京海上日動火災保険株式会社の教学大介氏による「サイバー保険の開発者が語るサイバー保険の最新動向とその活用」である。教学氏は、2015年に国内大手損保初の「サイバーリスク保険」を開発し、サイバーセキュリティ事業を牽引してきた専門家である。この講演では、サイバー保険の実際の機能や企業がサイバー保険を付保するメリット、さらにサイバーセキュリティにおける企業の責任についての考察が行われる予定である。
また、森・濱田松本法律事務所の蔦大輔氏による「弁護士から見たセキュリティインシデント発生時の危機管理対応」という講演も見逃せない。蔦氏は、サイバーセキュリティや個人情報保護、IT・ICTを主要取扱分野とし、内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)で上席サイバーセキュリティ分析官を務めた経験も持つ。この講演では、セキュリティインシデント発生時の初動対応や、平時からの準備の重要性について、弁護士の視点から解説される。
セミナーの最後には、登壇者によるパネルディスカッションや質疑応答、ネットワーキングタイムも予定されており、参加者同士の交流や情報共有の場としても有意義である。サイバー攻撃の脅威が高まる中、保険と法律といういつもと違う視点からリスクコントロールを考える絶好の機会である。参加登録は3月27日12時ぎりぎりまで受け付ける。オフライン参加については、申込者多数の場合抽選となる。