SecurityScorecard株式会社は9月2日、SecurityScorecardとCyentia Instituteの最新調査「Global 2000: 業界の巨人がサプライチェーンのサイバーリスクという脅威と闘う(英語版)」を発表した。
同調査では、Forbes Global 2000 のセキュリティ体制と侵害経験、およびこれらの企業を取り巻くサードパーティ ベンダーのエコシステムに焦点を当て、サプライチェーン全体にわたるサイバーリスクの性質を明らかにしている。なお、サードパーティに関するデータは、SecurityScorecard の自動ベンダー検出機能から取得している。
同調査では、Forbes Global 2000 企業の99%が、最近侵害を経験したベンダーと直接関係していることが明らかになったとしており、マルチパーティサプライチェーン攻撃のリスクが高まっていると強調している。
その他の主な調査結果は下記の通り。
・Forbes Global 2000 企業の20%は1,000種類以上の製品を使用している。
・サプライチェーンに起因したインシデントの修復と管理には、自社での侵害対応と比較して17倍のコストがかかる。
・Forbes Global 2000 の侵害による推定総損失額は15ヶ月間で200億ドルから800億ドルに及ぶ。
・Forbes Global 2000 企業は相互依存性が高く、90%が互いにベンダーとして機能しているため、重大なリスクの集中に直面している。
・最も広範囲で導入されている上位8社のベンダー製品/サービスは、Forbes Global 2000 企業の少なくとも80%で使用され、上位5社のうち4社の製品/サービスを使用している企業では最近侵害が発生したと報告されている。
Cyentia Instituteのパートナー兼共同設立者であるウェイド・ベイカー氏は「Forbes Global 2000は51.7兆ドルの収益を誇る一方で、その高い相互接続性が深刻なサイバーリスクを引き起こしています。99%の企業が侵害を経験したベンダーや数百億ドル規模のインシデントに直接関係しています」とコメントしている。