株式会社NTTデータ経営研究所は7月8日、地域金融機関向けサイバーセキュリティ合同演習の提供を発表した。
金融庁が既に金融機関横断的なサイバーセキュリティ演習「Delta Wall」を提供しているが、年に一度の合同演習で、必ずしも希望する全ての地域金融機関が参加可能ではなかった。
同社では地域金融機関におけるインシデント対応能力の更なる向上を図ることを目的に、地域金融機関に特化した合同参加型のサイバーセキュリティ演習を企画・運営する。
合同サイバーセキュリティ演習は当初、信用金庫を対象に7月下旬から募集を開始、2025年1月中旬を目途に第1回の合同演習を提供し、以降は年に2回から3回程度のタイミングで複数の地域金融機関の参加を募り、提供する予定。
同演習の参加者は、自組織のオフィス環境からリモートでの参加を想定しており、演習は3~4時間程度を予定し、事務局から提供する状況付与に基づき、自組織があらかじめ準備したサイバーセキュリティ対応手順や事務マニュアルに従い、初動対応を進めていく。参加金融機関は演習終了後に、実施した行動・判断・指示・連携内容のほか、具体的な判断者や内外連携先、といった仔細な情報を指定フォームに入力し、同社事務局に提出する。
同社では、金融庁サイバーセキュリティ演習「Delta Wall」などを事務局として支援してきた実績と、金融機関向けに提供してきたサイバーセキュリティ対応態勢構築支援から得られた示唆や知見を中心に、プロセス単位で明確な評価基準を踏まえた実効性の高い評価観点を定義し、客観的な評価結果を参加金融機関にフィードバックする。
同演習の参加費用については現在検討中とのこと。