独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月27日、baserCMS における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。太田恭平氏と株式会社ブロードバンドセキュリティの志賀拓馬氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
・CVE-2023-29009、CVE-2023-43647、CVE-2023-43648、CVE-2023-43649
baserCMS 4.7.8 およびそれ以前のバージョン
・CVE-2023-43792
baserCMS 4.6.0 から 4.7.6 までのバージョン
baserCMSユーザー会が提供する baserCMS には、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・格納型クロスサイトスクリプティング(CVE-2023-29009)
→当該製品の管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される
・反射型クロスサイトスクリプティング(CVE-2023-43647)
→当該製品の管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される
・ディレクトリトラバーサル(CVE-2023-43648)
→当該製品の管理画面にアクセスしたユーザによって任意のファイルを取得される
・クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2023-43649)
→当該製品の管理画面にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、サーバ上で任意のコードが実行される
・任意のファイルアップロード(CVE-2023-43792)
→遠隔の第三者によって、任意のファイルをアップロードされる
JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートするよう呼びかけている。なお本脆弱性は、下記のバージョンで修正されている。
・CVE-2023-29009、CVE-2023-43647、CVE-2023-43648、CVE-2023-43649
baserCMS 4.8.0
・CVE-2023-43792
baserCMS 4.7.7