独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月10日、マイクロリサーチ製MR-GM シリーズにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。株式会社ゼロゼロワンの佐藤勝彦(goroh_kun)氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。
MR-GM2 ファームウェア Ver. 3.00.03およびそれ以前
MR-GM3 シリーズ(MR-GM3-D/-K/-S/-DK/-DKS/-M/-W)ファームウェア Ver. 1.03.45およびそれ以前
※無線LAN機能を搭載したMR-GM2/MR-GM3の全機種が本脆弱性の影響を受ける
株式会社マイクロリサーチが提供するMR-GM シリーズには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。
・境界外書き込み(CVE-2021-35392、CVE-2021-35393)
→当該製品のWPS機能を有効にしている場合、本対象製品にアクセス可能な第三者によってWPS機能が動作不能にされる
・デフォルト暗号鍵の利用(CVE-2023-45194)
→当該製品で出荷時の事前共有鍵を変更せず無線LAN通信を行っている場合、第三者によって通信が盗聴される
JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版にアップデートするよう呼びかけている。