日本電気株式会社(NEC)は9月20日、独立行政法人国立高等専門学校機構(高専機構)が主催する高専女子学生向け「KOSEN SECURITY CAMP FOR GIRLS in KISARAZU」において、NECの女性セキュリティエンジニア3名とのキャリアワークショップや社内のCTF問題を活用したテクニカルワークショップを実施したと発表した。
KOSEN SECURITY(K-SEC)CAMP FOR GIRLS in KISARAZUは、高専女子学生間のコミュニティ形成と情報交換、社会人女性エンジニアとの交流を通してキャリアを考え、実践演習によるセキュリティスキル向上を図ることを目的としたもので、9月4日、5日に開催された。
NECと高専機構は、2022年7月に包括連携協定を締結し、NECの専門技術者による出前授業や演習環境の提供など産学共同で教育支援を行っており、今回のワークショップも取り組みの一つとなる。
今回は、情報セキュリティに興味を持つ12名の高専女子学生がNECを訪問。セキュリティ運用監視の仕事を見学し、NECの女性エンジニアと交流する「キャリアワークショップ」、NEC社内の人材育成で活用しているCTF形式の問題を体験する「テクニカルワークショップ」を実施した。
参加した学生からは、「ワークショップだけでなく、お互いの高専の違いや特徴など多種多様な話ができ、交流が広がったと感じた」という感想があるなど、充実した時間になったようだ。
また、「今までのイベントや学校生活は男性が多かった。実際に女性エンジニアの方や他高専女子学生に出会って、社会人になってからの不安が減り、頑張ろうと思えた」「サイバーセキュリティ領域に対して感じていたハードルの高さがなくなり、今後のキャリアを考える上での視野が広がった」などの感想もあった。