キングソフト製「WPS Office」「KINGSOFT Internet Security」に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2024.04.27(土)

キングソフト製「WPS Office」「KINGSOFT Internet Security」に複数の脆弱性

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月16日、キングソフト製「WPS Office」および「KINGSOFT Internet Security」における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月16日、キングソフト製「WPS Office」および「KINGSOFT Internet Security」における複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Satoshi Tanda 氏、合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワーク の吉田英二(Eiji James Yoshida)氏、長谷川智久氏が報告を行っている。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2022-25949
KINGSOFT Internet Security 9 Plus (バージョン 2010.06.23.247 に対して届出が行われています)

・CVE-2022-26081、CVE-2022-25969
WPS Office のインストーラ (バージョン 10.8.0.5745 およびバージョン 10.8.0.6186 に対して届出が行われています)

・CVE-2022-26511
WPS Presentation (バージョン 11.8.0.5745 に対して届出が行われています)

 キングソフト株式会社が提供する「WPS Office」および「KINGSOFT Internet Security」には、次の複数の脆弱性が存在し、想定される影響は各脆弱性により異なるが、次のような影響を受ける可能性がある。

・スタックベースのバッファオーバーフロー(CVE-2022-25949)
→当該製品がインストールされたシステムにログイン可能なユーザによって管理者権限を取得され、カーネルモードで任意のコードを実行される

・意図しない DLL を読み込んでしまう脆弱性(CVE-2022-26081、CVE-2022-25969、CVE-2022-26511)
(ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定している。)
CVE-2022-26081、CVE-25969:インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される
CVE-2022-26511:プログラムを実行している権限で任意のコードを実行される

 キングソフトでは、当該製品のサポートを終了しており、修正アップデートは提供しない。後継製品への移行を推奨している。

《ScanNetSecurity》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×