Europol(欧州刑事警察機構)は現地時間11月29日、オンライン詐欺師12名の逮捕を発表した。 Europolによると、5月1日から11月14日まで「Operation In Our Sites」を実施し、12人の容疑者を逮捕し、260万ユーロ相当の偽造品と460,468ユーロ相当の現金を押収した。「Operation In Our Sites」は2014年に開始され年々参加者が増加、今回は12回目の実施となる。本作戦では、特に偽造品を提供しオンライン海賊行為に関与しているWebサイトを対象としている。 本作戦には今回、30か国の法執行機関が参加し、Europolの知的財産権犯罪対策連合(IPC3)、ユーロジャスト、インターポールが支援した。IPC3はEUIPO(欧州連合知的財産局)との共同出資で知的財産権犯罪に対処するために設立された。本作戦に参加した国はアルバニア、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、カナダ、コロンビア、コスタリカ、チェコ共和国、デンマーク、フランス、ジョージア、ギリシャ、香港・中国、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、マルタ、モルドバ、モンテネグロ、オランダ、北マケドニア、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、セルビア、スペイン、ウクライナ、アメリカ合衆国となっている。 本作戦の結果、下記の成果があった。・容疑者12名を逮捕・260万ユーロ相当の模倣品を押収・押収された現金の総額460,468ユーロ・494,516のWebサイトを削除 ・48件の刑事事件が発生 また、下記を押収している。・42,055個の偽造品(靴、衣類、複数のアクセサリー)・181,445箱の偽造医療品・オンライン・オークション・サイトで販売されていた偽の美術品11点・自動車37台、オートバイ1台 またイタリアの法執行機関が主導し、英国とユーロポールが支援する「Carding Action 2021」では、「カードショップ」と呼ばれる盗まれたクレジットカード情報を販売するWebサイトやダークウェブ・マーケットプレイスでカード情報を売買する詐欺師を対象に、3ヶ月間の活動で12の業者を特定し、49,761件の盗難カードデータを分析した。防止できた被害総額は1,400万ユーロと推定される。