NTTが10月21日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)でのゴールドパートナーとして実施した対応の詳細について発表した。 オリンピックやパラリンピックの大会運営・競技運営に影響を与えるようなインシデントは発生せず、NTTとして大会の安定運営に貢献したとしている。 同社が東京2020大会に提供した通信サービスは次の通り。・包装用ネットワーク:光ケーブル1,900km、専用線10,000km・大会用データネットワーク(会場LAN):光ケーブル1,200km、メタルケーブル3,900km・CATVセットトップボックス:6,800台・Wi-Fi:11,000アクセスポイント・携帯電話:19,600台、固定電話:2,800台 対応に携わったNTT関係者は、協力会社を含み次の通り。・大会期間中、会場で従事したNTT社員:約650人・テクノロジーオペレーションセンタで従事したNTT社員:約350人・セキュリティーオペレーションセンタで従事したNTT社員:約90人 なお、大会に向けて100名以上がSOCオペレータ研修プログラムを受講したほか、レッドチーム(疑似攻撃による脆弱性発見チーム)が、ICTサービス事業者、他の重要インフラストラクチャ関係者、そして公的機関等と関係を持ちながら「攻めのセキュリティ」を実現した。 同社はまた、通信サービスにおけるネットワークセキュリティや、さまざまなサイバーセキュリティ対応を実施した。これにより、大会期間中に約4.5億回におよぶセキュリティイベントを観測したが、そのすべてに適切な対処・ブロックを行い、大会運営・競技運営に影響のあるセキュリティインシデントを発生させなかった。 成功の秘訣として、同社では下記の「4つのT」にあるとしている。・T1:Threat Intelligence & Monitoring(脅威情報とモニタリング)・T2:Total Security Solutions (総合的セキュリティソリューション)・T3:Talent, Mind & Formation(人材、心持、フォーメーション)・T4:Team 2020 複雑なステークホルダマネジメント