日本ストラタステクノロジー株式会社(ストラタス)、トレンドマイクロ株式会社および株式会社シーイーシーの3社は6月27日、産業用制御システムの領域で協業し、不必要なアプリケーションの実行を制限し、サイバー攻撃を防ぐ無停止型エッジサーバ「Stratus ztC Edge 110i Secured by Trend Micro」を7月16日より提供開始すると発表した。サーバ本体は3,500,000円から、年間保守サポートは600,000円から(ともに税抜)。工場や社会インフラ設備で使われる産業用制御システムがサイバー攻撃の標的になり、操業や業務の停止に及ぶセキュリティインシデントが続発している。しかし、産業用制御システムには24時間365日稼働し続ける可用性が求められるため、修正プログラム適用時の再起動が困難であったり、一般的なインターネット接続が必要なセキュリティ製品の導入も困難といった課題がある。今回3社が提供する製品は、ストラタスの提供する無停止型エッジサーバ「Stratus ztC Edge 110i」の持つホスト型ファイアウォールや利用者に応じたアクセス管理などのセキュリティ機能に加え、トレンドマイクロの提供するアプリケーション制御技術を実装した。SCADAやHMIなどが動作するサーバ上で不必要なアプリケーションの実行を制限することで、不正プログラムの実行を防止し、さらにセキュリティレベルを高める。今回新たにシーイーシーが総販売代理店となり、「Stratus ztC Edge 110i Secured by Trend Micro」の提供を開始する。今後は「ICS Defender」や「Stratus ztC Edge 110i Secured by Trend Micro」を用いて工場内ネットワークや端末のセキュリティ状況を可視化し、シーイーシーが運営するSOC(Security Operation Center)にて工場全体のセキュリティ監視・対処支援を順次提供していくという。