三井情報株式会社(MKI)は4月20日、英Billon社が開発した、ブロックチェーン技術を利用し文書の改ざんや消失を防ぐ文書管理ソリューション「Durable Media」のマーケティングを開始したと発表した。同ソリューションは、ブロックチェーン技術が持つ改ざん耐性と分散管理という特徴を活かし、保存された文書の改ざんや消失の可能性を事実上排除した文書管理と個人情報保護を実現するというもの。同ソリューションは、セキュリティやスケーラビリティを確保したブロックチェーン上に、ハッシュ値だけでなく文書全体を暗号化して保管する。保管後は読み取り専用のアクセス権のみが発行される。従来の一極集中型の文書管理システムのような管理者用特権ID等が存在しないため、特定の管理者やサービスプロバイダによる改ざんや削除を防ぐことができる。このほか、アクセス可能なユーザを制限し個人情報を保護する機能や、ドキュメントのタグ付け・分類・検索などの機能を搭載し、安全で効率的な文書管理を実現するという。両社は2018年中のPoC開始を目指すとしている。