株式会社ZenmuTechは4月20日、データを無意味化することで「情報の安全」を実現するオープン・セキュリティインフラストラクチャ「ZENMU(ゼンム)」のエンジン部分を同日より提供開始したと発表した。ZENMUは、独自の秘密分散技術を用いて、データを意味のない形に変換・分割して、分散管理するもの。分割したデータ片のひとつでも欠けていると復元できず、またデータ片からは一部も推測できない無意味なものになる。同社ではこれまで、同エンジンをZENMU SDKとして提供していたが、今回新たなアーキテクチャーを採用し、分散・復元の処理速度を高め「ZENMU Engine 1.0」として提供する。ZENMU Engineでは固定サイズで分割でき、元データのサイズによらず1片を最小32バイト(ヘッダーを除く)にすることが可能となった。ZENMU SDKで分散した分散片は、ZENMU Engineによる復元が可能。これにより、IoTやFintech分野での情報漏えい対策や重要データの送受信などに加え、認証分野での利用やブロックチェーンとの組み合わせにより、より高度なセキュリティの実現が期待できるとしている。