専用アプリ「Origami」で利用できる電子決済サービス「Origami Pay」のサービスがスタート、通信時はID情報をランダムに6ケタの数字に置き換え(Origami) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.12.13(水)

専用アプリ「Origami」で利用できる電子決済サービス「Origami Pay」のサービスがスタート、通信時はID情報をランダムに6ケタの数字に置き換え(Origami)

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 iPhoneやAndroidスマホに専用アプリ「Origami」をインストールして利用できる新しい電子決済サービス「Origami Pay」のサービスが19日から正式にスタートした。都内では記者説明会が開催され、Origamiの代表取締役社長である康井義貴氏らが出席した。

 Origami Payのサービスを開発・運営するOrigamiは、社名と同じモバイルベースのeコマースサイトを展開する日本国内の企業。Origami Payは昨年の10月から「Origami 決済」としてベータ版サービスをスタートさせていたが、このほどテスト期間を経て正式サービスのローンチに至った。

 Origami Payはアップルが開発したBluetooth LEベースの近距離通信技術「iBeacon」を活用したモバイル端末向けの電子決済サービス。コンシューマーは専用アプリをインストールしたiOS、またはAndroid端末を用意して、アプリからクレジットカード(VISAかMasterCard)情報を登録し、その際、Bluetooth機能をオンにしておく。一方、店舗側は、iBeaconが利用できる第3世代以降のiPadシリーズを用意して、ビジネス向けのアプリ「Origami for Business」をインストール。OrigamiのWebサイトから契約を申し込む。

 コンシューマーは店舗で買い物する際に、レジに用意されたiPadにOrigamiアプリを起動したスマホを近づけてかざすだけで、店舗の端末がiBeaconが発信するID情報を自動で読み取って素速く決済ができる。決済時にアプリから鳴るチャイムはサカナクションが作曲を担当したという。なお、iBeaconによる読み取りがうまく行かなかった場合などを想定して、スマホのカメラでQRコードをスキャニングする方法なども用意している。

 通信時には都度、支払いに関連するユーザー固有のID情報をランダムに6ケタの数字に置き換えるトークナイゼーションの仕組みを採用。これにより、セキュアで高速なトランザクションを可能しているという。またiBeaconの仕組みを活用して、アプリ利用者の行動履歴などをベースにカスタマイズされたショッピング情報がプッシュできることから、コンシューマーにとってはアプリを経由して有用な情報が簡単に入手しやすくなり、また店舗にとってはセールスアップの強力なツールが得られるメリットもある。

 なおOrigami Payで選べる支払い方法は現時点でまだVISAとMasterCardのクレジットカード決済のみになるが、今後はさまざまなカードブランドへの拡大、あるいは電子マネープラットフォームとの提携も視野に入れられているという。

 Origami Payが利用できる店舗には、百貨店・大手商業施設として阪急メンズ東京やシネチッタのほか、ライフスタイル系ではロフトやBang&Olufsenのコンセプトショップ、その他、美容系やファッション、レストラン・カフェにも採用パートナーが広がっている。紳士服のアオキは全国に展開する店舗で、順次Origami Pay対応を進めていく。また、渋谷ロフトではOrigami Payの利用者に決済金額10%オフを優遇するスタートキャンペーンを実施。ほかにも各社がさまざまなキャンペーンを用意するようだ。

 サービスが正式にスタートした19日には都内で記者説明会を開催。Origamiの代表取締役社長である康井義貴氏は、Origami Payが生まれた背景について「日本国内では欧米諸国や、隣国の中国・韓国に比べてモバイル端末による電子決済の利用がまだまだ進んでいない。電子決済には私たちのショッピングライフを豊かで充実したものに変えてくれる大きな力がある。国内でその可能性を示したいと考え、創業から4年の間に独自のサービスを企画し、起ち上げた」と力を込めて説いた。

 また「Origami Payを使っていただければ便利さを実感していただけるだろう」と康井氏は強気の姿勢をみせながら、「スマホによる電子決済は“夜明け”の時を迎えている。これからOrigamiがイニシアティブを取りながら、新しい文化を作っていきたい」と意気込む。説明会にはゲストとして放送作家の鈴木おさむ氏も出席して、Origamiによる新サービスへの期待を語った。

 なお、Origami Payの利用を検討するビジネスクライアントのために、Origami for Businessの特設サイトもすでに開設されている。説明会ではOrigami Payを採用する大手ショップの名前が中心に紹介されていたが、Origami Payは中小、個人経営のショップにも開放されているサービスだ。導入店舗は既存のPOSレジをそのまま活用できるのが特徴だが、Origami PayとPOSレジによる販売システムの統合、あるいは個別設備に応じたカスタマイズについては、今後BtoBクライアントから寄せられるフィードバックをみながら、例えばAPIの開放なども含めて検討していくとしている。

スマホで利用できる新しい電子決済システム「Origami Pay」が正式スタート

《山本 敦@RBB TODAY》

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