リンゴ病の警報基準値超え、過去5年平均を大きく上回る状況(東京都) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

リンゴ病の警報基準値超え、過去5年平均を大きく上回る状況(東京都)

 東京都は6月25日、伝染性紅斑が都の警報基準値を超えたことを発表した。伝染性紅斑は「リンゴ病」とも呼ばれ、皮膚の発疹が主症状。年によって発生に差があるが、昨年秋より過去5年平均を大きく上回る状況が続いているという。

脆弱性と脅威 脅威動向
 東京都は6月25日、伝染性紅斑が都の警報基準値を超えたことを発表した。伝染性紅斑は「リンゴ病」とも呼ばれ、皮膚の発疹が主症状。年によって発生に差があるが、昨年秋より過去5年平均を大きく上回る状況が続いているという。

 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19を原因とする感染症で、患者報告は小学校入学前後の子どもに多い。両頬に赤い発疹、体や手に網目状の発疹がみられ、1週間程度で消失する。発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられることが多く、この時期にウイルスの排出がもっとも多くなるという。特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われる。

 第25週(6月15日~21日)の都内264か所の小児科定点医療機関の定点あたり患者報告数は、都内全体で1.27人。保健所別の患者報告数をみると、荒川区4.50人、南多摩3.00人、多摩府中2.85人などが多くなっている。警報レベルにある保健所は31保健所中8保健所(台東、荒川区、練馬区、足立、八王子市、南多摩、多摩立川、多摩府中)となり、管内人口は都の33.3%を占めている。

 伝染性紅斑の「警報レベル」は、警報開始基準値である保健所単位の定点あたり2.0人/週を超えてから、警報終息基準値の1.0人/週を下回るまで継続。都全体の警報は、警報レベルにある保健所の管内人口の合計が、東京都全体の30%を超えた場合に発令される。

 伝染性紅斑には予防接種がなく、一般的な予防対策(手洗い・うがい・咳エチケット等)が大切だ。都では、家庭での手洗いの習慣づけや、保育所・学校などでの感染予防の指導を呼びかけている。

東京都「リンゴ病」警報基準値越え…過去5年平均を大きく上回る

《黄金崎綾乃@リセマム》

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