日本ヒューレット・パッカード(HP)のブースでは、パフォーマンス・オプティマイゼーションの分野として、6月末に発売される新しいマルチギガビット・ツイストペア・ネットワーク・インターフェイス・モジュール「HP Smart Rate」を紹介していた。 いま世界中で使われているイーサネットケーブルのほとんどは、100mで1Gbpsに制限されている。また無線アクセスポイント(以下、AP)の接続先となるスイッチポート速度にもボトルネックがあった。 そこでSmart Rateに対応しているAP(今秋発売予定)や、Smart Rateモジュールを搭載したスイッチを導入することで、ワイヤレスのアップリンクで使われる既存LANケーブル(CAT 5e以上)を再利用しながら、帯域幅を大幅に拡大できるようになる。 Smart Rateの最高転送速度は、現在ところ1/2.5/5/10Gbpsに対応しており、ネゴシエーションにより、ケーブル長と有線カテゴリーのタイプに基づいて自動決定される。またコマンドを投げて速度を選択することも可能だ。 有線ネットワークの帯域幅が拡大されるため、従来のAPとスイッチポートのパイプ詰まりも解消できる。これにより、理論上6.9Gbpsのスループットが出るIEEE 802.11ac Wave2のAPを展開する際に、最大限のパフォーマンスを発揮させながら、インフラ投資を抑えられるわけだ。 またHP Smart Rateでは、接続デバイスへの電力供給を改善し、IEEE 802.11ac アプリケーション向けの有線リンクのセキュリティも確保できるという。 このほかにも、Wi-Fiに少し改良を加えて、位置情報を検出する「HP CUPID」も展示されていた。米国のHP研究所で開発中の技術で、誤差2mと高精度に位置を検出できる点が特徴だという。
【Interop 2015 Vol.39】仕事に関係ないサイトへの通信規制や帯域制御、P2P通信の禁止が行なえるクラウド型のネットワーク一元管理ソリューション(シスコ)2015.6.16 Tue 8:00