12月24日、セコムは民間防犯用としては初となる自律型飛行船「セコム飛行船」の試作機を開発したことを発表した。広域エリアの防犯対策用として2016年中の実用化を目指している。 この飛行船には複数台の高精細カメラ、熱画像カメラ(サーマルビジョン)、指向性スピーカー、集音マイク、サーチライトなどを搭載し、広域を詳細に監視することが可能となっている。また、飛行船および連携する小型飛行監視ロボット、地上に設置された防犯センサーなどと組み合わせたデータを集中監視して、全国にある緊急発進拠点から対応を行う。 飛行速度が遅く長時間滞空できる飛行船を利用したことにより、上空から広いエリアに渡る人や車の混雑状況・災害時の被災状況などをリアルタイムで収集できる。防犯だけでなく防災対応などでの活用も見込まれる。 飛行船は無人の自律運用型、全長15m、最大速度時速50km、航続時間は2時間となっている。