株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所(TCSI)は6月27日、「スーパー・シンクライアント・ソリューションの提供」をビジョンに掲げ、本格的に事業開始したと発表した。同社は、流通戦略総合研究所代表取締役であり、大手ITベンダのアウトソーシング事業創設支援、全国自治体でIT最適化計画策定など、IT事業の活性化戦略に深く関わってきた岡積正夫氏を会長としている。現在IT最適化の中で、セキュリティ対策や運用・管理の効率性とトレードオフになりがちなユーザの利便性を重視し、最新テクノロジーのメリットを生かした、先進的なシンクライアント基盤の構築を支援するとしている。同社は、シンクライアントや仮想化技術で豊富な経験と実績を持つ技術者を擁し、「シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフト(VUMS)」、シンクライアント用「Windows Embedded OSのカスタマイズ」「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」の3つを事業の中核としている。また、今後のIoT(Internet of Things)の進展を念頭におき、全てのデバイスがUSBを介してスムーズに“つながる”を実現していくことをミッションとしている。今後、金融・製造・医療・流通などの企業、地方自治体、および教育機関などをターゲットとして、初年度5億円、3年後10億円以上の売り上げを目指すほか、台湾をはじめとするアジア圏への海外進出も予定しているという。