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2017.11.18(土)

熱中症について注意を促すレポートを公開、冷夏でも注意が必要(赤穂化成)

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 消防庁によると、昨年(2013年)の6月から9月までの「熱中症」による搬送者数は、2010年以降の調査開始以来、過去最多となる58,729人だったという。赤穂化成は5月28日、これから夏に向けて本格化する「熱中症」について、注意を促すレポートを公開した。

■「熱中症」の原因は、発汗によるミネラル不足

 「熱中症」は、高温の環境下で体内の水分やミネラル(ナトリウムやマグネシウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が低下したりなどして発症する障害の総称だ。最悪の場合には死に至る可能性もある。とくに、体温調節機能が未発達な乳幼児、体温調節や発汗機能が低下している高齢者は、注意が必要とされている。また、血液の濃度や粘度が上昇し、血液中にかたまりができてしまい、心筋梗塞や脳梗塞などの症状を発症させる恐れもある。

 人間の体は、皮膚に血液を集めることで、体内で発生した熱を体外に放出する。このときに汗をかき、その蒸発により体の熱を奪うというのが、発汗の仕組みだ。しかし、湿度が75%を超すと汗は蒸発できなくなり、“ダラダラと汗が出るだけで熱を奪うことができない”という状態になり、これが脱水状態、さらには熱中症につながるという。日本の夏は湿度が高いため、そもそも「熱中症」になりやすい環境なのだ。

 こうした過剰な発汗によるミネラルの流出が主な原因となるため、「熱中症」は日中の時間帯で多く発生する。だが、早朝や夜間帯での救急搬送も多く、レポートでは注意が必要だとしている。東京都福祉保健局が2013年(7月・8月)の熱中症死亡者の状況を取りまとめたところ、約90%が屋内で死亡。時間帯では夕方5時~朝5時に約30%の人が亡くなっていたという。これは、気密性が高い住宅では夜になっても室温が下がりにくいうえ、睡眠中も、汗で体内の水分とミネラルが多量に失われることなどが原因と考えられている。

■「冷夏」でも注意が必要

 さらに冷夏でも注意が必要だ。というのも、冷夏の方が暑熱順化=体の暑さへの順応に時間がかかり、急に気温があがった場合に熱中症になりやすいのだ。熱中症は暑さに慣れていない人、暑さに慣れない時期に多く発生する傾向がある。冷夏では、暑さに慣れる機会が少ないため、急に気温が上がると体が暑さに対応できないわけだ。

 小さな子どもや高齢者はとくに注意が必要だ。気温の低い冷夏であっても日頃から充分な水分とミネラルの補給が欠かせない。気象庁によると、現在、太平洋赤道域の気象状況がエルニーニョ現象の発生に近づいており、今年の夏はエルニーニョが発生する可能性が高い。エルニーニョが発生すると日本では冷夏になる可能性が高い。

■「ミネラル」と「水分」の確実な摂取が大切

 対策としては、「ミネラル」と「水分」の確実な摂取が重要だが、ミネラルは人間の体内では作ることができないため、食べ物や飲み物から摂る必要がある。また、水分とミネラルの補給は、血液内に吸収されたときにしか効果がない。一時にまとめて補給を行うよりも少しずつ継続的に飲むことが大切となる。意外に知られていないことだが、「熱中症」は発生した当日の水分不足から起こるのではなく、数日前からの水分とミネラル不足が原因で発生するからだ。

 またレポートは、水分やミネラル不足から起こる熱中症対策として、「ミネラル入りむぎ茶」に言及。むぎ茶はノンカロリーで、カフェインなどの刺激のある成分を含まない。利尿作用も少ないので、脱水症状も起こりにくいという。

 なお「ミネラル入りむぎ茶」には、熱中症対策に加えて血液さらさら効果も期待できるという。赤穂化成、ノザキクリニックなどの共同研究によると、健常な男性23人が「ミネラル入りむぎ茶」と2種類の一般的なむぎ茶を飲んだ後に、血液が流れる時間を測定したところ、「ミネラル入りむぎ茶」を飲んだ際に最も血液流動性が高い結果となっている。

熱中症予防には「ミネラル」と「水分」……睡眠中も危ない

《冨岡晶@RBB TODAY》

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