日本電気(NEC)は27日、NTTドコモと、「仮想化モバイルコアネットワークソリューション(Virtualized Evolved Packet Core:vEPC)」に関する共同実証実験に成功したことを発表した。 この実験は、vEPCを用いて通信の繋がりやすさを向上させるもので、仮想化プラットフォームがNFV(Network Functions Virtualization)で求められる機能を有していることが確認されたという。 具体的には、LTEのデータ通信機能を担うモバイルコアネットワーク装置(EPC)のソフトウェアに仮想化技術を適用し、EPCの基本的な動作を確認。加えて、EPCを管理するシステムからの制御により、ユーザーが利用するデータ通信量に応じて処理能力を増やす機能や、ハードウェアが故障した際に自動的かつ短時間で別のハードウェアを用いて予備構成を再構成する機能について、動作が確認された。 NECは、NFVに取り組む企業や団体と共同研究や実験などに積極的に協力し、2013年にはvEPCソリューションの商用出荷を開始している。