チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社は4月3日、都内で記者会見を開き、2014年の事業戦略を発表した。4月1日に就任した新しい代表取締役社長 堀昭一氏の挨拶につづいて、同社 副社長執行役員 本富顕弘氏は、(1)次世代ファイアウォールへのシフト、(2)一億円を超える大規模プロジェクトとSMB市場への傾注、(3)月額課金などのサービス提供、(4)エンドポイントセキュリティの強化、から構成される4つの成長戦略のプレゼンテーションを行った。次世代ファイアウォールへシフトすることによって、従来の1.5倍の売上増が見込め、無料のセキュリティ診断サービスである「Security Checkup」を活用して市場開拓を行っていくという。つづいて同社セキュリティ・エバンジェリスト 卯城大士氏が、3月中旬に発表されたばかりの新しい製品・サービスのコンセプト「Software-Defined Protection (SDP)」について解説を行った。SDPとは「SDN(Software-Defined Network)」やBYODなどのデバイスの多様化等によってダイナミックにIT環境が変化する時代に対応するべく、チェックポイント社が提唱しているセキュリティ対策の方法論で、「実施」「制御」「管理」の3つのレイヤで構成される。モグラたたき的な事後対策が基本の従来のセキュリティ対策にかわり、「事前対応」「即時性」「規模や環境の違いの包摂」「自動化」などを特徴とするアーキテクチャである。