チェン氏は、スレットライフサイクルに対応する2014年の新たなソリューションを発表した。まず、企業内のサーバにあるデータに画面転送型でスマートフォンから利用できる「Trend Micro Safe Mobile Workforce」を紹介。スマートフォン用のアプリで利用するが、実際にはサーバ上の仮想OSにリモートアクセスする形となるため、スマートフォン側にデータが残らない。非常にセキュアなため、オンラインバンキングのシステムにも活用できる。第2四半期より、開発が行われたドイツから順次提供される。
「Deep Security for Web Apps」は、サイトの改ざん検知が可能な製品。脆弱性を自動検出し通知し、自動的にファイアウォールルールを作成し攻撃を止める。「Deep Discovery Enhancements」は、サンドボックスを機能拡張し正確な検知により適切なアラートを通知する。また脅威分析機能も強化する。この2つは第1四半期に提供される。さらに、SIEMとの統合も可能な標的型メール対策製品「Deep Discovery Email Inspector」も第3四半期に投入される予定だ。
続いて、同社の取締役副社長である大三川彰彦氏が2014年の日本市場におけるソリューション展開について説明した。まず2013年の実績として「クラウド&データセンターセキュリティ」では「Deep Security」ライセンスの売上が40%増加、「カスタムディフェンス」では「Deep Discovery」ライセンスの売上が65%増加、「ユーザ保護の徹底」では「Trend Micro Security as a Service」の売上伸長を挙げた。