Facebookの新たな検索機能「グラフ検索」に対してセキュリティ各社から懸念の声 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.10.22(日)

Facebookの新たな検索機能「グラフ検索」に対してセキュリティ各社から懸念の声

製品・サービス・業界動向 業界動向

 Facebookは米国時間15日に、人々のつながりを活用した新たな検索機能「グラフ検索」を公開したが、これに対して、セキュリティ各社から懸念の声が上がっている。

 「グラフ検索」は、“人と人とのつながり”(グラフ)を活用した新機能。入力された複数のキーワードをもとに、Facebook上のもっとも適合性の高い情報を抽出して表示するもので、「サイクリング好きで出身地が自分と同じ人」「ニューヨークの友達の写真」「家族が訪れた都市」「友達が行ったことがあるロンドンのレストラン」といった、自由な形での検索が可能となっている。またFacebookは「プライバシーにも十分配慮を払った」としており、現時点で検索可能な項目は「友だち」「写真」「場所」「お気に入り」の4つに留まっている。

 これに対し、セキュリティ企業のソフォスは、「ユーザーが投稿したユーザー個人のデータ(自分では覚えていないデータもあるかもしれません)が掘り起こされ、さまざまな情報の断片がつなぎ合わされて、ユーザーが不愉快な思いをする可能性があります」と、「グラフ検索」への懸念を公式ブログで表明した。

 さらに具体的な例として「売春婦が好きな既婚の男性(Married men who like prostitutes)」「法輪功が好きな中国人(Chinese who like Falun Gong)」「男性に興味があり、さらにお酒を飲みたいと思っている独身女性(Single women, interested in men, who like getting drunk)」といった検索事例(Actual Facebook Graph Searchesブログに掲載されたもの)をあげている。

 ソフォスでは「自分の情報を公開する場合には(ユーザーに)責任が発生します」としており、これらはすでに公開されている情報だというスタンスだ。あわせて自分のFacebookアカウントの過去の投稿や「いいね」の履歴などをもう一度確認することを推奨している。

 一方、同じくセキュリティ企業のカスペルスキーも、「最終的にはグラフ検索によって、あなたが公開するすべての情報、および友人と共有するすべての情報が、人々によって今よりもずっと検索されやすくなる」と指摘。「『Facebookのプライバシー』という表現を、矛盾した状態のまま放置しておくべきではありません」として、暗に“Facebookにはプライバシー(という考え)はない”と、あらためて注意を促した。さらに、共有を望まない情報がグラフ検索で利用されないようにするため、「1.情報の公開を制限する」「2.友達のリストを作る」「3.写真、いいね、投稿を編集する」「4.洗って、ゆすいで、を繰り返す」という、4つのステップを解説している。

Facebook「グラフ検索」に、セキュリティ各社から懸念の声

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

製品・サービス・業界動向 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. 次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

    次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

  2. Raspberry PiにKali linuxをセット、「ホワイトハッカ育成ツール」発売(スペクトラム・テクノロジー)

    Raspberry PiにKali linuxをセット、「ホワイトハッカ育成ツール」発売(スペクトラム・テクノロジー)

  3. 自分の利用しているサーバの状況を確認する方法 不正中継確認

    自分の利用しているサーバの状況を確認する方法 不正中継確認

  4. 新アルゴリズムを開発、古い制御システムでもサイバー攻撃対策が可能に(日立)

  5. Apache Strutsの脆弱性リスクの有無を判断できるツールを無料配布(Black Duck Software)

  6. 30年度サイバーセキュリティ政府予算730億円、防衛省と厚労省が各45億円超(NISC)

  7. ルートゾーンKSKロールオーバーの「新KSKでの署名開始」を延期(JPRS)

  8. IoTとAIを組み込んだスマートマンション、そのサイバーセキュリティを探る(インヴァランス)

  9. ここが危ないインターネット クレジットカードの落とし穴

  10. 顔認証システムの現状、顔写真を使った「なりすまし」も3Dデータ照合で防ぐ

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×