Facebookの新たな検索機能「グラフ検索」に対してセキュリティ各社から懸念の声 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.12.18(月)

Facebookの新たな検索機能「グラフ検索」に対してセキュリティ各社から懸念の声

製品・サービス・業界動向 業界動向

 Facebookは米国時間15日に、人々のつながりを活用した新たな検索機能「グラフ検索」を公開したが、これに対して、セキュリティ各社から懸念の声が上がっている。

 「グラフ検索」は、“人と人とのつながり”(グラフ)を活用した新機能。入力された複数のキーワードをもとに、Facebook上のもっとも適合性の高い情報を抽出して表示するもので、「サイクリング好きで出身地が自分と同じ人」「ニューヨークの友達の写真」「家族が訪れた都市」「友達が行ったことがあるロンドンのレストラン」といった、自由な形での検索が可能となっている。またFacebookは「プライバシーにも十分配慮を払った」としており、現時点で検索可能な項目は「友だち」「写真」「場所」「お気に入り」の4つに留まっている。

 これに対し、セキュリティ企業のソフォスは、「ユーザーが投稿したユーザー個人のデータ(自分では覚えていないデータもあるかもしれません)が掘り起こされ、さまざまな情報の断片がつなぎ合わされて、ユーザーが不愉快な思いをする可能性があります」と、「グラフ検索」への懸念を公式ブログで表明した。

 さらに具体的な例として「売春婦が好きな既婚の男性(Married men who like prostitutes)」「法輪功が好きな中国人(Chinese who like Falun Gong)」「男性に興味があり、さらにお酒を飲みたいと思っている独身女性(Single women, interested in men, who like getting drunk)」といった検索事例(Actual Facebook Graph Searchesブログに掲載されたもの)をあげている。

 ソフォスでは「自分の情報を公開する場合には(ユーザーに)責任が発生します」としており、これらはすでに公開されている情報だというスタンスだ。あわせて自分のFacebookアカウントの過去の投稿や「いいね」の履歴などをもう一度確認することを推奨している。

 一方、同じくセキュリティ企業のカスペルスキーも、「最終的にはグラフ検索によって、あなたが公開するすべての情報、および友人と共有するすべての情報が、人々によって今よりもずっと検索されやすくなる」と指摘。「『Facebookのプライバシー』という表現を、矛盾した状態のまま放置しておくべきではありません」として、暗に“Facebookにはプライバシー(という考え)はない”と、あらためて注意を促した。さらに、共有を望まない情報がグラフ検索で利用されないようにするため、「1.情報の公開を制限する」「2.友達のリストを作る」「3.写真、いいね、投稿を編集する」「4.洗って、ゆすいで、を繰り返す」という、4つのステップを解説している。

Facebook「グラフ検索」に、セキュリティ各社から懸念の声

《冨岡晶@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

製品・サービス・業界動向 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. イスラエルのサイバー防衛たてつけ~視察団報告

    イスラエルのサイバー防衛たてつけ~視察団報告

  2. カスペルスキーに関する一連の報道に対し、代表取締役社長の川合氏が言及

    カスペルスキーに関する一連の報道に対し、代表取締役社長の川合氏が言及

  3. 次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

    次世代FW+Sandbox+SIEM+SOCの管理体制が限界を迎えるとき~三年後を先取りするVectra Networks社製品とは

  4. シミュレーションゲーム「データセンターアタック」(トレンドマイクロ)

  5. 自分の利用しているサーバの状況を確認する方法 不正中継確認

  6. ダークウェブからAIで情報収集(DTRS、IISEC)

  7. サイバーセキュリティ経営ガイドライン改訂、経営者が指示すべき10項目見直しや事後対策取組など(経済産業省)

  8. 2020大会関係者向け疑似サイバー攻撃演習、システムを忠実に再現(NICT)

  9. EDRとSOCを連携させた標的型攻撃対策サービスを提供(TIS)

  10. 個人・小規模事業者向けの「FFRI yarai」を発売(FFRI)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×