NEC、企業向け「スマートデバイス管理サービス」をクラウドで提供開始 | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

NEC、企業向け「スマートデバイス管理サービス」をクラウドで提供開始

 日本電気(NEC)は8日、企業が業務に使用するスマートフォンやタブレット端末を効率的に管理するMDM(Mobile Device Management)サービス「スマートデバイス管理サービス」を販売開始した。

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 日本電気(NEC)は8日、企業が業務に使用するスマートフォンやタブレット端末を効率的に管理するMDM(Mobile Device Management)サービス「スマートデバイス管理サービス」を販売開始した。

 「スマートデバイス管理サービス」は、企業が業務においてスマートフォンやタブレット端末などを利用する際、利用状況のチェックや、盗難・紛失時の情報漏洩防止措置、ソフトウェアの更新、リモートデータ削除など、端末の管理を行う部門に必要な幅広い機能をクラウドサービスで提供するものだ。

 「スマートデバイス管理サービス」は、組織が多階層・多部門にわたる企業において、階層ごと・部門ごとといったグループ単位にアプリケーションの利用範囲を限定するなどの設定が可能だ。グループ単位での管理者の設置やその利用権限も設定できるため、企業の業務環境に適した柔軟かつ安全な管理を実現している。端末設定の自動化機能により、端末の追加や、運用中の端末の設定内容変更(例:パスワードの有効期限の変更、ホームアプリの表示/非表示、デバイスの利用機能制限など)の際に、個別の端末ごとに初期設定や更新作業を実施する必要がなく、管理システム上のプロファイル機能に変更内容と対象端末を登録するのみで、自動的に一括設定・更新することが可能だ。端末の電源オフ等で端末設定の更新がされていなかった場合、電源がオンになると自動的/強制的に更新に対応している。

 また、ウイルス対策機能もオプションとして用意。ウイルス・マルウェア対策のためのアンチウイルス機能と、Webフィルタリング機能を搭載。市販のアプリケーションソフトで各機能を個別導入した場合と異なり、本サービスの管理機能下で実行履歴管理や強制実行なども一元管理が可能となっている。NECはさらに、このサービスを利用する企業の端末管理者向けに、24時間365日対応のサービスデスクを設置。端末管理者の運用・管理業務を支援。企業のIT部門の負担を大幅に軽減するという。

 「スマートデバイス管理サービス」は、クラウドサービスのため、企業は個別にシステムを構築する必要がなく、初期導入費を抑え、また、短期間でサービスの利用開始が可能だ。初期費用は、30万円(税抜)であり、サービスの利用料金は300IDの場合、1IDにつき、月額300円(税抜)となる。NECは今後3年間で100社への提供を目指している。

 なお第一号ユーザーとして、出光興産が「スマートデバイス管理サービス」を活用している。出光興産では、「MEDIAS WP N-06C」を担当者に配布し、「スマートデバイス管理サービス」のホームアプリ機能やデバイス制御機能などを活用しながら、順次展開を拡大する予定とのこと。さらにNECでも、全営業要員に「MEDIAS」を配付して新たなワークスタイルを実践するとともに、自ら端末運用管理の検証も行っている。この検証結果をもとに、「スマートデバイス管理サービス」のさらなる強化・向上を図り、企業の負担軽減と効率的な端末管理を実現するという。
《池本淳@RBB TODAY》

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