IDC Japanは6日、国内企業に対して2011年12月に実施した「国内ソフトウェア開発者の実態調査」に関する調査結果を発表した。ソフトウェア開発者1595名から回答が寄せられた。 まず「ソフトウェア開発者がスキルを有する言語」と、そのなかで「もっとも使用している言語」を尋ねたところ、もっとも多くの回答を集めた言語はC言語となり、それに近い数値でVisual Basicが票を集めた。3位以下はやや数値が下がりJava、C++、COBOLが続いた。 ここまでは「スキルを有する言語」と「もっとも使用している言語」の順位は一致していたが、「スキルを有する言語」6位のJavaScriptは、「もっとも使用している言語」では8位となった。 なおスクリプト言語であるPerl、PHP、Python、Rubyの結果を見ると、PerlのほうがPHPと比べてスキルを有する開発者が多いものの、もっとも使用している言語のなかではPHPがPerlを上回った。 そのほか調査では、国内市場において、ソフトウェア開発者全体のうち、42.6%ともっとも大きな構成比を占めるのは、受託ソフトウェア開発者だが、組込みソフトウェア開発者も15.5%と比較的大きな数値となった。この2つの分野は、プロジェクト総予算1億円以上の大型開発案件の占める割合が比較的多いことも共通している。なお、今後需要が高まることが予想されるモバイルソフトウェアの開発者はまだ1割にも満たなかった。 プロジェクトで利用している開発手法では、ウォーターフォール開発が51.2%と過半数をわずかに超え、反復型開発が29.7%、アジャイル開発が19.1%という構成になった。 この調査ではIDCは「ソフトウェア開発者が参画しているプロジェクトではスケジュールと予算の制約が厳しく、高度なマネージメント能力が求められるプロジェクトが多く、ツールへの投資意欲が高まることがあきらかになった」と分析している。