トレンドマイクロ株式会社は7月29日、企業や団体に勤めるITシステム導入の意思決定権限を持つ従業員1,200名(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、カナダ、インド各200名)を対象として2011年5月に実施した「クラウドセキュリティに関するグローバル調査」の結果を発表した。国内ユーザの半数以上がクラウドサービスを試験的導入中または検討中と回答しており、国内でもクラウドの浸透が進むことが予測される一方で、クラウドの導入に「インフラとデータのセキュリティ」を障壁と考えているユーザが最も多いことが明らかになっている。調査結果の概要によると、クラウドの導入状況では、国内で2割強がクラウド導入済み、5割以上がクラウドを試験的導入・検討中であることと、サーバ仮想化を運用しているユーザと未導入のユーザでクラウドの導入率に顕著な差が出ていることがわかった。またクラウドの課題では、クラウド導入の障壁は「インフラとデータのセキュリティ」が国内で6割に上ること、過去12か月以内にクラウド利用上のセキュリティ問題を4割以上が経験していることが明らかになった。さらに、VDIの導入目的最多は「セキュリティの改善」、より厳しい対策を求めるユーザも半数以上いることや、サーバ仮想化運用中ユーザの導入目的は「セキュリティの改善」が国内で約6割、計画中ユーザではクラウド展開も5割以上いることも明らかになっている。(吉澤亨史)http://jp.trendmicro.com/jp/about/news/pr/article/20110719064136.html