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「奠愛」はブログで、「多くの初心者は他人のウェブサイトを攻撃しようとネット上でボット(肉鶏)を探そうとしているが、実際にボットをたくさん見つけることができるだろうか? このツールはボットを必要とせず、直接Webサイトを攻撃できる。効果は大きい。インターフェース上でパケットキャプチャやプロキシ選択等が操作可能で、マニュアルも添付されている」と、同攻撃ツールを紹介している。また、攻撃実例として中国の有名メッセンジャーソフト「QQ」のアカウント販売業者のWebサイトをターゲットとした動画も公開していた。
気になるのは、この「藍客聯盟専用版CC攻撃ツール」のウインドウに「中国藍客聯盟の日本攻撃専用ツール」と表示されているのが読めることだ。
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これまでも中国ハッカーは「五一労働節」(メーデーの連休、日本のゴールデンウィークとほぼ同時期)に、我が国の政府・企業サイトにDOS攻撃を実行したことがある。ツール自体の公開は4月6日だが、4月末に藍客聯盟のグループQQ(35974444)でツールの宣伝がさかんに行われていた。
中国政府の意向により現在、ハッカーグループのリーダーは露骨に日本攻撃を煽る行為はできないが、初心者メンバーに対し、同ツールとマニュアルについて注目させようとしているため、暗に日本攻撃をそそのかしていたと考えられる。必ずしも中国からのアクセスを遮断すれば防げる攻撃ではないため、管理者は注意が必要である。
藍客聯盟専用版CC攻撃ツール
http://www.chndianai.com/blog/?p=644
(Vladimir)
筆者略歴:infovlad.net 主宰。中国・北朝鮮・ロシアのセキュリティ及びインテリジェンス動向に詳しい