アラクサラネットワークス株式会社とフォーティネットジャパン株式会社は5月30日、両社の仮想化技術を組み合わせることで、複数の部門が混在するネットワークにおいて部門ごとに異なる情報セキュリティの設定(セキュリティポリシー)を容易に管理できる、情報セキュリティソリューションを実現したと発表した。両社は共同で、部門ごとにセキュリティポリシーを分けるニーズのあるマーケット向けソリューションとして共同検証を完了。今後、ネットワーク設計を簡単にするための設定ガイドやホワイトペーパーを用意し、共同セミナーなどで提供していく予定だという。本ソリューションは、アラクサラのネットワーク仮想化技術であるネットワークパーティションと、フォーティネットのファイアウォール仮想化技術であるVDOM(仮想ドメイン)機能を組み合わせることで、ネットワークの統合とセキュリティポリシーの一元管理を可能とするもの。具体的には、ネットワークパーティションによって仮想的に分割したネットワークに対して、VDOMによる仮想的なファイアウォールを割り当てることにより、統合化された物理ネットワーク上に複数の独立したセキュリティポリシーを持つ仮想ネットワークを構築できる。また、インターネット側とイントラネット間のスイッチ、およびファイアフォールを統合することも可能なため、機器の台数を削減し設備投資効率を向上できる。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/news/pr/2011/pr053011.html