トレンドマイクロ株式会社は3月24日、メディア向けに「2011年事業戦略 および クラウドセキュリティを実現する製品戦略」の記者発表会を行った。発表会の冒頭には同社CEOのエバ・チェン氏、取締役の大三川彰彦氏より、同社の東北地方太平洋沖地震の被災地・被災者への支援の取り組みについて説明された。また、パターンファイル配信や各レピュテーション機能などのセキュリティサービスについては、システム構成を冗長化しており、国内での停電などの事象発生時にも、サービスが継続できる体制を整えていることや、現在多くの問い合わせが寄せられているという、停電などにより電力の供給が停止した後の同社製品の復旧方法についても紹介された。続いて、同社の提供するクラウドセキュリティについて、4つの領域から提供していくと説明した。「クラウドサービス事業者向けのソリューション」、「クラウドサービスを利用するユーザのOSやアプリケーションの保護」、「クラウドに預けられるデータの保護」、「スマートフォンやタブレット端末などからのクラウドに対するアクセス」。特に企業での利用が進むスマートフォン向けのセキュリティについては、Trend Micro Mobile Securityとウイルスバスター コーポレートエディションとの組み合わせにより、企業ポリシーに基づいたデバイスのセキュリティ対策と統合管理を提供する。会場では集中管理画面からSMSを使用してモバイル端末にエージェントをインストールし、一元管理の対象にし、カメラの使用禁止や、端末のリモートロック、紛失した場所の検索、データを削除するリモートワイプがデモビデオにて紹介された。(ScanNetSecurity編集部)2011年 事業戦略発表会 クラウドセキュリティを実現する製品戦略http://jp.trendmicro.com/jp/trendpark/event/※両氏の事業戦略プレゼンテーション動画含停電などにより電力の供給が停止した後のトレンドマイクロ製品の復旧方法についてhttp://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=1545紛失・破損された弊社製品の対応についてhttp://jp.trendmicro.com/jp/about/notice/20110323/