ソフォス株式会社は1月14日、2010年10月から12月におけるスパム最多送信国「ワースト12」に関するレポートを発表した。レポートによると、前回に引き続き米国がワースト1位となった。ジャンクメール5件のうちのほぼ1件、スパムメッセージ全体の18.83%が米国から送信されており、米国内のコンピュータがハッカーの標的になる状況が続いている。英国は2010年7月から9月に比べ総配信数の5%から4.54%へと減少したものの、順位は前回と同様にワースト5位となった。なお、日本は0.67%で33位となった。ワースト12は、1位が米国(18.83%)、2位がインド(6.88%)、3位はブラジル(5.04%)、4位はロシア(4.64%)、5位は英国(4.54%)、6位はフランス(3.45%)、7位はイタリア(3.17%)、8位は韓国(3.01%)、9位はドイツ(2.99%)、10位はベトナム(2.79%)、11位はルーマニア(2.25%)、12位はスペイン(2.24%)となった。また、送信されるスパムはこれまで以上に悪質化しており、医薬品の広告などを件名にしたスパム被害では、米国内で約3,600万人が未認可のオンライン販売業者から薬を購入したと報告されている。一方で、マルウェアの拡散や個人情報などを盗み出すことを目的とするメッセージも増加傾向にあるという。(吉澤亨史)http://www.sophos.co.jp/pressoffice/news/articles/2011/01/dirty-dozen-q42010.html