マカフィー株式会社は8月10日、サイバーセキュリティに関する年次レポート「マカフィー セキュリティ ジャーナル(McAfee Security Journal)2010」を発表した。このレポートは、McAfee Labs所属のセキュリティ研究員が執筆したもので、McAfee Labsによるこの1年間の研究成果をまとめた集大成ともいうべきレポートとなっている。今回のレポートでは、最近のサイバースパイ活動、サイバー犯罪組織の分裂、制御システムや電力会社を狙った「Stuxnet」などの高度なマルウェアが重要インフラにもたらす脅威を踏まえ、セキュリティ業界がサイバー犯罪者に対してより積極的な姿勢をとる必要性を強調している。レポートでは、よりプロアクティブなセキュリティ戦略を構築するためには脅威の進化に合わせて、セキュリティへの取り組みを進めていく必要があるとしており、具体的には「ハッカーと同じ技法を使用する」「情報を提供して犯罪者の起訴に貢献する」「第三者と情報を共有する」「実証済みの対策を導入する」「サイバー犯罪者のリスクを高める」「サイバー犯罪とサイバー教育について啓発する」といった方法が必要であるとしている。http://www.mcafee.com/japan/security/SJ10_July.asp