独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月28日、S2 Securityが提供しているアクセスコントロールシステム「S2 Netbox」に認証が適切に行われない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。本脆弱性の影響を受けるシステムは、「S2 Netbox 2.5、3.3および4.0」。また、本システムを元に開発されている「Linear(旧 IEI)eMerge」および「Sonitrol eAcess」も同様に本脆弱性の影響を受ける。この脆弱性が悪用されると、ログやバックアップなどを不正にアクセスされる可能性がある。また、バックアップに含まれているパスワードを解析することで、管理者の権限を取得される可能性がある。なお、S2 Securityではこの脆弱性を解消する最新版を公開しており、該当するユーザはS2 SecurityまたはLinear LLCのカスタマーサポートに問い合わせるよう呼びかけている。http://jvn.jp/cert/JVNVU251133/index.html