国産のアーカイバ「UNLHA32.DLL」を提供するMicco氏は6月5日、同プログラムの開発を中止すると発表した。同プログラムは国内で利用度の高い圧縮形式「LZH書庫」を作成、解凍するもので、無料で提供されている。LZH形式のアーカイブには、ZIPやCAB、7zなどと同様に、ヘッダ情報を細工することでセキュリティ対策ソフトのスキャンを回避する脆弱性が存在している。Micco氏は本脆弱性についてJVNに報告しているが、他の圧縮形式においては脆弱性情報が公開され、主要ベンダのセキュリティ対策ソフトでも脆弱性への対応がなされているにもかかわらず、LZH形式では「不受理」との回答であった。こういった背景からMicco氏は、バグフィックスは継続するものの、64ビット版や低レベルAPI追加版の開発は行わないと結論づけたという。また、このような状況にあるLZH書庫を、特に企業・団体において利用することは危険として、利用しないよう呼びかけている。http://www2.nsknet.or.jp/~micco/notes/ann.htm