独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)は6月1日、インターネット上で発生している攻撃を観測し、その攻撃パターンから攻撃元のコンピュータに感染しているマルウェアを特定する「マクロ-ミクロ相関分析システム」を開発したと発表した。インシデントを誘発する攻撃とマルウェアとを結びつけるための実時間・自動分析技術は世界初となる。本技術は、インシデント分析システム「nicter」プロジェクトでこれまでに開発したマクロ解析システムおよびミクロ解析システムからの情報を統合的に突合分析することで、インシデントを誘発する攻撃の検知から原因特定までをリアルタイムで行うというもの。本技術の応用により、未知のマルウェアやゼロディ攻撃についても検知でき、その原因究明と対策手法の導出までを短時間で行うことが可能となる。http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h22/100601/100601.html