NTTデータ・セキュリティ株式会社は4月26日、サーバ監視などに用いられるSNMPエージェントから取得した値をグラフ化するフロントエンドプログラムであるCactiに発見された、OSコマンドインジェクションの脆弱性に関する検証レポートを公開した。この脆弱性の影響を受けるとされているシステムは「Cacti 0.8.7e以前」のバージョンで、4月26日現在、この脆弱性に関する修正プログラムは公開されていない。同社では、CentOS 5およびCacti 0.8.7eをターゲットシステムとして、この脆弱性の再現性を検証した。検証は、Cactiにログイン後パラメータを設定することで、任意のOSコマンドを実行するというもので、今回の検証に用いたコマンドは「/etc/passwd」ファイルの表示であった。この結果、パラメータを不正に操作し「cat」コマンドを用いて「/etc/passwd」ファイルを表示させるコマンドを挿入、実行に成功した。Cactiの設定内容ではなく、「/etc/passwd」の内容が表示されていることからOSコマンドインジェクションが実行可能であることが検証された。http://www.nttdata-sec.co.jp/article/vulner.html