マカフィー株式会社は3月9日、「スケアウェア」と一般的に呼ばれる偽のウイルス対策ソフトウェアが、個人ユーザに対し金銭的にも物理的にも2010年最大の損害を引き起こす可能性があるとして警告を発表した。スケアウェアは、ポップアップなどにより「使用しているPCには、脆弱性が存在している可能性がある」とユーザに偽の警告を発信し、ユーザがPCをスキャンするか、またはマルウェアが添付された偽のセキュリティソフトウェアの購入を促すもの。犯罪者は、ユーザのクレジットカード情報を入手したり、PCや銀行口座にアクセスして不正行為を実行できるようにすることを目的としており、世界のあらゆる地域をターゲットとしている。同社調査によると、スケアウェアの数は過去2年間で660%増加しており、また過去12ヶ月間で報告された事件は400%増加している。McAfee Labsのシニアバイスプレジデントであるジェフ・グリーン氏は、「サイバー犯罪者は以前より巧妙な手口を使用するようになってきており、PCに極めて精通しているユーザでも、オンライン上の脅威の犠牲になる可能性がある」と述べている。http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_10a.asp?pr=10/03/09-2