キヤノンITソリューションズ株式会社は11月17日、2009年10月度のマルウェアランキングを発表した。ESET社が開発したマルウェアレポーティング/追跡システム「ThreatSense.Net」によると、「Win32/Conficker」が前回同様第1位で、検出された脅威全体のうち8.85%を占めた。ESET製品はすでにConfickerに対応しているが、同じ脆弱性を突く別のマルウェアに感染するのを防ぐため、Microsoftが2008年の秋に公開したパッチも適用するべきだとしている。 また2位には「INF/Autorun」がランクイン。同ファイルは、リムーバブルメディアをPCに挿入した時に自動実行するプログラムについての情報が記述されている。WindowsにはAutorun機能を利用してプログラムを自動実行するように初期設定されているため、アンチウイルススキャナに頼るよりもこのAutorun機能を無効に設定変更する方がより安全だと指摘している。その他、ゲームユーザを標的としたフィッシング攻撃で使用されるトロイの木馬ファミリーや、感染先のPCからユーザ情報を盗み出す各種マルウェアなどがランクインした。 http://canon-its.jp/product/eset/topics/malware0910.html