キヤノンITソリューションズ株式会社は10月22日、ESETがまとめた2009年9月のマルウェアランキングを発表した。9月の1位は「Win32/Conficker」で、検出された脅威全体の約8.76%を占めている。2位は「INF/Autorun」(約7.53%)、3位は「Win32/PSW.OnLineGames」(約6.36%)で、トップ3に変動はなかった。 トップ1の「Win32/Conficker」は、元々はWindowsの脆弱性を悪用して感染を広げるネットワークワームだったが、セキュリティが不十分な共有フォルダやリムーバブルメディア経由で感染を広げる亜種の登場により被害が拡大したもの。レポートでも、「最新のパッチを適用する」「Autorun機能を無効にする」「共有フォルダに適切なセキュリティを設定する」という簡単な対策を実践すれば、Confickerに感染するリスクは最小限に抑えることができるため、そろそろ終息に向かってもおかしくはないという見方をしている。その他、4位〜10位も大きな動きはなく、ほぼ前月と同じ顔ぶれ。 近況においては、急増する偽のアンチマルウェアソフトを取り上げ、その脅威が広がっている現状を報告。Twitterアカウントを自動的に作成し、Twitterの注目キーワードや「ReTweet」機能を使用して自動的につぶやきを投稿する行為の出現や、これら偽ソフトを配布するグループが、悪質なSEOポイズニングを行った事件が複数発生していることなどを紹介し、注意を促している。 http://canon-its.jp/product/eset/topics/malware0909.html