独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は10月5日、2009年9月および第3四半期の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。発表によると、2009年9月のウイルスの検出数は約7.6万個と、8月の約7.6万個と同水準の推移となった。第3四半期の推移では、減少傾向が続いている。また、9月の届出件数は1,301件となり、8月の1,222件から6.5%増加している。検出数の1位は「W32/Netsky」で約6.8万個、2位は「W32/Mydoom」で約2,700個、3位は「W32/Mytob」で約2,600個であった。 不正アクセス届出状況では、9月の届出件数は11件で、このうち8件が何らかの被害に遭っていた。不正アクセス等の相談受付状況では、不正アクセスに関連した相談件数は44件であり、このうち13件が何らかの被害に遭っていた。被害届出の内訳は、侵入3件、なりすまし4件、その他(被害あり)1件となっている。相談受付状況では、9月の相談総件数は1,653件であった。そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が650件(8月は654件)であった。このほか「セキュリティ対策ソフトの押し売り」行為に関する相談が6件(8月は1件)などとなっている。第3四半期の推移では、前四半期から21件の増加となっており、なりすましやパスワードクラッキング攻撃、SQLインジェクション攻撃が目立った。http://www.ipa.go.jp/security/txt/2009/10outline.html